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育児ブルー脱出

育児ブルーを脱出したのは、加奈子の成長によるところもあるけど、一番大きかったのは、やっぱり共感しあえる相手がいたことだ。

一番近い人に一番共感してもらう

これが、ベストだと、この時感じた。
一番近い人。それは僕にとっては和子さん。ところが、この育児ブルーの時期、和子さんは本当に忙しかった。周囲に、産休中の不在の穴埋めを求められているのか?と思うくらい、朝早く晩遅く帰ってきた。和子さんは、前述のように、この身体的な疲労に加えて、人事トラブルで心理的にも弱っていた。

夫婦共倒れの危機だった。我が家の精神的支柱は和子さんであり、彼女がダウンすると、機能としては動いても、魂の抜けた「箱」のような家になった。その年の春休みだっただろうか、数日間、和子さんが休みをとった(残念ながら、この時期は僕も相当参っていたようで、細かな記録が残ってない)。

朝から晩まで家族3人というのは、和子さんの産休以来。一緒に過ごす中で、和子さんが
「一日中子どもと一緒やと、ホンマにそれだけで一日が終わってしまう感じやなぁ。毎日、こんなんが続いたら、そりゃシンドイわ。亮ちゃんもタイヘンやったなぁ」
とポツリと言った。
僕は、最後の

「亮ちゃんもタイヘンやったぁ」

のひところで、憑きものがとれたようにスーッと軽くなった気がした。一番近い人に共感してもらったということが、しんどかった時間を流し去ったような気がした。

一緒に時間を過ごし、
作業を共同し、
時間と経験を共有し、
そのうえで共感しあう。

とってもシンプルなことだけど、実は一連のこの作業がとっても大切なことであることを実感した。もしもこの時、和子さんが「シンドイのはお互いやし、それぞれの役割を頑張ろうね」と言っていたら…励ましの言葉はあるけど、そこに「それはあなたの仕事。わたしの仕事じゃない」という線引きも感じられ、抱え込んだシンドサは、きっと解消しなかったと思う。

もちろん、あれ以降も、外での仕事がしばらく無くて引きこもり状態になると、「取り残された感」や「このままで大丈夫なんやろか?感」が湧いてきてズドンと落ち込む時がある。未だに、そんな時、加奈子にキツク当たったり、いじわるしたりすることもある。

あの時のように、和子さんが長目の休みを取るというのは、今の職場ではほぼ不可能。今は、僕自身でなんとか対処しないといけない。買い物でもなんでもいいから、とにかく「外に出る」。そして、できれば知った人に会って会話をする。こうやってなんとか乗り切っている。シンドサを溜め込まないことも学んだ。ブログに載せて、「またや…」と思われてないか?とか、「格好悪ぅ」と自分で考えないようにした。一人で晩酌していても、溜まる一方。酔っぱらっているとその場はなんとなく楽しいけど、睡眠が浅くなっているみたいだし、家事も十分じゃなくなり、これがまたストレスにつながる。僕は一人酒ではなんにも解決にはならないらしい。

育児ブルーは、今でもやってくるけど、その時々であれこれ試みている。加奈子と一緒に折り紙やペーパークラフトなどで工作し続けたこともあった。ケーキやクッキーをやたらと焼いたこともあった。一つだけ言えるのは、「もうアカン」と絶望的に思えた加奈子が1歳半から2歳半にかけての育児ノイローゼ状態を、なんとか乗り越えたことで、次も「なんとかなるやろ」と思えるようになったことが大きい。今では、「試行錯誤すれば、いつか出口が見える」と楽観的になれる。「僕には、わかってくれる人が周りにいてるやん」という気持ちの支えが、あの時以来、助けになっている気がする。

以前、和子さんと「1歳6ヶ月前後の子育て疲れ」が話題になった。確かに、生まれてすぐの子育てはタイヘン。だけど、今の加奈子もかなりタイヘン。とくに1歳半前後は、目を離すと転落したり、飛び出したりする。でも、世間的には、生まれてすぐに比べると「ずいぶん楽にやったやろ?」と見られる。「夜寝られる?」とか「チャンと食べてる」という親への気遣いは、この年くらいになるとあんまりしてもらえない。でも、全然楽じゃない。おまけに、生まれてすぐは、「生まれた!」という興奮もあって、勢いがある。だから、高いテンションで案外苦痛じゃなかったように思う。それが弛むのが1歳6ヶ月くらいかな?という話だ。

子育ては、「○歳になったから楽になる」というものではない。人を育てることは、いつでもタイヘンなことだ。僕たちが子どもの頃のように、「少々ヤンチャでも元気ならOK」という寛容な空気も減ってきている。「正しいか、間違っているか」の二者択一のような子育て論も多くみる。子育てに少し息苦しさを感じる社会で、子育てを続けることは簡単なことじゃない。「子育てを楽しもう!」「お父さんを楽しもう!」というメッセージも、そう簡単なことじゃない。
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プロフィール
主夫生活の傍ら、「スーパー主夫」「プロ主夫」として講演や執筆活動をしている山田亮のブログです

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