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公園デビュー

話は少し前後するが、男性から「公園デビューはどうされたんですか?」とよく質問される。

「公園デビュー」…子どもが生まれるまで、地域とそれほど交流がない場合には、父親母親に関わらず、公園デビューはハードルの高いイベントだろう。公園デビューはイコール、地域社会デビューという側面もあるからだ。

僕の場合、公園デビューについては、「あの日がデビュー」というのがよくわからない。僕たちが住んでいた地域(京都全般?)では、お盆明けした後くらいに「地蔵盆」という行事があり、地元の子ども達やや帰省中の子ども達が一堂に会し、お菓子を配ったり、ゲームをしたり、花火をしたりして交流する。加奈子が生まれてすぐに、そんな地蔵盆や町内会イベントで交流の機会があったり、僕が加奈子を抱っこして散歩しまくっていたりして、すっかり近所では有名な親子になっていた(長い間、「加奈ちゃんのお母さんはいない」という噂があったらしい)。最初は、子ども達は抱っこした加奈子について、僕に「うわぁ~何歳?何ヶ月?」「男?女?」と聞かれまくったくらいだった。

それが、加奈子が歩くようになると、その子ども達が「公園行くけど、加奈ちゃんも行く?」と誘いに来るようになった。「加奈ちゃんも行くか?」というのは、僕も付いていくという意味で、僕は彼らに連れられるようにして、加奈子を公園で遊ばせるようになっていた。

ただ、男の子達は、自分達の興味が過ぎると、勝手にサッカーしたり、缶蹴りをはじめたりして、加奈子は放ったらかし。仕方なく、僕がブランコや滑り台で遊ばせていると、今度は、女の子達が「かぁ~なちゃん」と言って寄ってくる。しばらく、相手をしてもらうものの、これまた彼女らは彼女らで友達の家に集まったりしていく。

今思えば、あの子達は、塾に行ってない子ども達だったのか、それともたまたま塾やお稽古事のない日だったのか。今どき、『ドラえもん』ののび太やジャイアン達のように、公園で集まって遊んでいる小学生達がいるなんて、なかなか珍しい光景だった。僕の住んでいた地域が、長屋横丁だったのも影響していたのかもしれない。なにしろ、一軒当たりが狭い。家が狭いと、必然的に外で遊ぶようになる。携帯ゲーム機で遊ぶのも、誰かの家の軒先だったり、ウチのガレージだったり、公園のベンチだったりで、自然に子ども達が表に出ているような地域だった。

彼らの他に、お隣さんの姪っ子姉妹(見海ちゃんと柚香ちゃん)も、よく遊んでもらっていた。土日も彼女らのお母さんは仕事なんだかなんなんだか、よくお隣の叔母宅に子ども達を預けていた。叔母宅にいても、子ども向けのオモチャはあんまりないから、自然とウチに来て加奈子相手に遊ぶ感じになっていた。姪っ子姉妹とは、加奈子の保育園も同じで、加奈子はお姉ちゃん達のオモチャになっていた。加奈子が保育園で引っかき傷を作ってきた時も、柚香ちゃんが「加奈ちゃんな、☆☆君にギャ~ッて引っかかれて、ものすご泣いてはった」と、保育園で尋ねても教えてくれないような☆☆君情報まで伝えてくれた。

さてさて公園デビューというのは、子ども達の間でのデビューではなく、親達のデビューの話だ。残念なことに、小学生達が連れて行ってくれる公園はだだっ広すぎて、乳幼児がチョロチョロ遊ぶには向いてなかった。他の乳幼児を連れた親とはあんまり出会わなかった。あっても、広すぎる公園を走りまくる子どもを追い掛けるのに必死で、長話する感じではなかった。

もう一つ、家の真ん前に数坪の砂場があったが、ここで加奈子と同じくらいの年の子どもがいるママ友達と話し込むことが何度かあった(それでも数えるほどしかなかった)。長屋横丁のノリのママ友達なので、ざっくばらんな気さくな人達で、「いやもぉ、夜泣きがタイヘンで…」という話をしたり、「あそこの内科って…」や「そっちの保育園どぉ?」と情報交換したりした。少子高齢化の著しい長屋横丁では、貴重な子育て仲間だった。

こんな昭和の香りがプンプンする長屋横丁では、巷でいうような「公園デビュー」という儀式が見当たらず、昭和40~50年代の地域デビューがまだ息づいていたと言っていいかもしれない。「公園デビュー」というのは、新興住宅地やマンションの真ん中の公園でのことであり、街中の田舎である下町という環境では、なかなか改まってデビューという感じにはならなかった。むしろ、義父母との付き合い方の方が気になった(こちら「義父母関係」を参照)。

結局のところ、僕たちにとって、公園デビューはそれほど重要な要素ではないような気がした。日中、加奈子は保育園に行っている。平日は、朝の通勤時間に保育園に行き、夜は帰ってくるとすぐに晩ご飯。週末は、家族で出掛けたり、仕事に連れて行ったりする関係で、加奈子が家で過ごす時間はかなり短い。たまに休みを家で過ごす時に、公園に連れて行く程度だった。むしろ、保育園のお迎え時間に、保育士さんを交えたママ友達の話の輪に溶け込む方が、「公園デビュー」的だったかもしれない。

この保育園のお迎え時間は、加奈子が保育園に通っている期間、僕の憩いの時間になった。
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プロフィール
主夫生活の傍ら、「スーパー主夫」「プロ主夫」として講演や執筆活動をしている山田亮のブログです

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